カーボカウント法6

本ページは前ページからの続きになります。ここからはカーボカウントのやり方について説明していきます。

インスリン/カーボ比

インスリン/カーボ比というのは炭水化物量(カーボ)に対して必要なインスリンの量を示します。本場アメリカでは炭水化物15gを1単位として扱ってますが、ここでは便宜上単位では示しません。単位で考えるとややこしくなっちゃいますので。皆さん個人個人がこのインスリン/カーボ比に違いがあります。ここまで読むとインスリン注射してない方にはカーボカウントは適用されない?とお思いでしょうが、そうではありません。インスリン注射をしてなくても、皆さんの膵臓からはインスリンが出てるでしょうし、インスリンの出が悪い人は薬を処方されているかも知れません。要はカーボをどの程度摂取したらどの位血糖値に影響を与えるのか?とお考え下さい。

あなたのインスリン/カーボ比を計算しましょう

前の数ページに渡り、各食品に含まれる炭水化物量(カーボ)を示しました。あなたがこの中から簡単に求められそうな食品を摂取してみて下さい。勿論、インスリンを処方されている方や薬を処方されている方はそれらを注射及び服用した場合の数値になります。

例えば、ご飯を150g、納豆を50g、絹ごし豆腐を100g、焼き魚(鮭)を100g、薄口醤油を10g、煎茶を200gで食事するとします。そうした場合に前の数ページにある表を使い、そのカーボを算出してみて下さい。その結果以下の様になります。

ご飯150g=55.65カーボ

納豆50g=5.3カーボ

絹ごし豆腐100g=2カーボ

焼き魚(鮭)100g=0.3カーボ

薄口醤油10g=0.8カーボ

煎茶200g=0.4カーボ

食事合計=約64カーボ

という結果になります。では食事の準備が出来た所で食前血糖値を採取して下さい。例えば食前血糖値が135であったとします。そしてこの食事を残さずに食べてください。そして食事を開始してから3時間後に血糖値を測定します。尚、食後に薬の出ている方、食前にインスリン注射の出ている方等、それらを処方を守って薬を飲んだり、注射をしたりして下さい。

ここで血糖値が食前の数値=135に戻っていたとしましょう。あなたがインスリン注射をしていない場合(薬を飲んだかどうかはどちらでも構いません)は、このカーボ量の食事では血糖値に影響を与えない事になります。

もしあなたがインスリン注射を6単位注射したとしましょう。そして同様に食前の血糖値=135、食後3時間の血糖値=135だったとしましょう。そうした場合はインスリン6単位で約64カーボ摂取出来る事になり、インスリン/カーボ比はインスリン1単位で10.4カーボという事になりますので、インスリン/カーボ比=10.4になります。

この数値は固定という訳ではなく、摂る食品やあなたの体調によっても変わってきますので、適時数値をとってご自身の数値の変化を記録して下さい。

インスリン効果

インスリン効果というのは、超速攻型インスリン1単位注射する事で4時間後に下がる血糖値を指します。例えば血糖値を測定したら血糖値=200あったとします。ここで超速攻型のインスリンを1単位注射したとします。4時間後血糖値を測定すると血糖値=160になっていたとしましょう。この場合、インスリン1単位で血糖値40下がった事になり、インスリン効果=40という事になります。 

インスリン効果も体調等により変化するものですので、何度もあなたのインスリン効果を測定する事で、おおよその数値が算出出来ます。

インスリン注射を処方されていない方は

インスリン注射を処方されていない方は、どの程度カーボを摂取したらどの程度血糖値が上がるのかを何度も測定してみて下さい。そして理想の血糖値を維持出来る量の炭水化物を摂取するべきです。それによって理想の血糖値コントロールが出来ます。注意点としては血糖値を下げる薬を処方されている方は、理想の血糖値を低い数値にしすぎると、低血糖になる恐れがありますので、少ないカーボでの血糖値コントロールもほどほどにするべきです。

インスリン注射を一定量で処方されている方は

例えばインスリンを朝8単位、夕6単位で処方されていたとしましょう。この場合朝、昼で採取するカーボ量と、夕方に採取するカーボ量をうまく調節する事で良好な血糖値をコントロール出来ます。その為にはインスリン/カーボ比を何度も計算して、あなたご自身のインスリン/カーボ比を求めておく事です。そして処方されているインスリン量に見合ったカーボを摂取するべきです。注意点としてはインスリン注射をしていない方同様に低血糖にならない程度にカーボを摂取する事です。良好な血糖コントロールを目指すばかりに低血糖昏睡になって倒れても仕方ないですからね。

インスリン注射の量を自分で決めれる方は

ご自身でインスリンの量を決めれるという方は、摂取するカーボ量に応じてインスリン注射をする事が出来ます。インスリン/カーボ比をしっかりと求めておき、摂取するカーボに合わせてインスリン注射の単位を決めましょう。もし食前血糖が高い場合はインスリン効果を考え余分にインスリンを注射すると良いでしょう。

カーボカウントは繰り返して上手になる

ここまで読んで炭水化物量なんかいちいち計算出来ない・・・と思われる方もいると思います。そんな面倒臭がり屋さんでも、やはり炭水化物量を見る目を養って頂きたいものです。面倒な時は糖尿病合併症の記事でも確認して下さい。血糖値コントロールが出来ていないと合併症の起こる確率はぐーんと上がるのです。失明したくありませんよね?腎不全になりたくないですよね?足を切断したくないですよね?そうお思いなら今すぐ開始して下さい。

カーボカウントを始めたばかりの人は、例えば肉、魚、野菜等そんなに炭水化物量を多く含まない食品なんかは、炭水化物量を無視しちゃっても構いません。炭水化物量が多くて、ご自身が好んで食べる食品等を中心に覚えていってもいいです。とにかく面倒でも繰り返し何度も何度もカーボカウントしてみて下さい。そうすると食品を見ただけでカーボ量をおおまかに計算出来るようになっちゃいます。

糖尿病患者の為の患者学(当ホームページ)では、スマートフォンにも完全対応してますので、このホームページをスマートフォンでのインターネットのお気に入りに登録して頂く事で簡単に食品毎のカーボを確認する事が出来ます。是非お気に入りに追加して、あなたの血糖コントロールに役立てて下さい。

カーボカウントに置ける注意点

カーボカウントでも注意点はあります。それは糖尿病だけを患っている患者はそれ程気にしなくてもよろしいですが、その他の病気も併せ持っている場合です。もし高血圧を併せ持っている場合は、カーボカウントをしながら且つ塩分を控えめにした食事が好ましいですし、腎症を併せ持っている場合は、カーボカウントをしながら且つ蛋白質を制限しなければならないですし、肥満症を併せ持つ場合はカーボカウントをしながらカロリー制限も行なってダイエットを心掛ける必要があります。ご自身の症状に合わせてカーボカウントを実践してみて下さい。

お勧めの血糖値測定器のご紹介

カーボカウントをする為には血糖値測定器が必須です。まだ血糖値測定器をお持ちでない方の為に、血糖値測定器を購入しようのページでもお勧めしているものを再度ここでご紹介致します。

お勧めするのはテルモから販売されているメディセーフミニという血糖測定器です。このメディセーフミニは測定時間が10秒と比較的短く、血液採取量も比較的少なくて済む事から、糖尿病患者にとってはより痛みを少なく、且つ簡単に血糖測定が出来るように作られています。血糖値測定器は安いものではありませんが、糖尿病と向き合う為にも必ず手に入れておくべきものです。

テルモ メディセーフミニ血糖測定30回分フルセット (お勧め度★★★★★)

血糖測定器を始めて購入される方は、血糖測定がすぐ出来るセットでの購入をお勧めします。これには血糖測定器のメディセーフミニ本体、メディセーフミニに装着して使用する血糖測定センサーのメディセーフチップ30個、穿刺針を入れて使うメディセーフファインタッチ、穿刺針のメディセーフ針30本がセットになったものです。メディセーフミニ血糖測定セットは以下より通信販売でご購入が出来ます。

テルモ メディセーフチップ、メディセーフ針 (お勧め度★★★★★)

このメディセーフミニ血糖測定セットを購入された方は、このセットに入っている血糖測定センサーのメディセーフチップと、穿刺針のメディセーフ針に関しては使い捨ての消耗品ですので、無くなる前に購入して下さい。以下リンクより購入出来ます。

糖尿病患者の為の患者学

ここでは誰も教えてくれない糖尿病患者の為の患者学について記載していきます。糖尿病患者学とは糖尿病と診断された患者がどのようにして糖尿病と闘っていけばいいのかを患者目線で纏めたものです。糖尿病と診断されたら、食事療法等の様に患者が率先して行動しなければならない点が多分にあるのです。内科医(糖尿病専門医)に診てもらって薬やインスリンを処方して貰っていれば問題ないという病気ではないのです。勿論必ず内科医(糖尿病専門医)に診て貰う事は必須ですが、付け加えてここで糖尿病患者の為の患者学を学び、それを実践してみて下さい。良好な血糖コントロールで糖尿病からご自身の体を糖尿病合併症から守りましょう。また糖尿病患者でなければ分からない生活の上での問題点(住宅ローン問題、生命保険問題、海外旅行問題等)にも切り込み、糖尿病患者である皆さんの助けに少しでもなれればと思っております。

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